上本町
2,200万円
- 土地面積 60㎡
- 建築 1956年
- 取引時期 2025年4〜6月
延床55㎡・道路幅4m・1㎡あたり36.7万円
大阪市24区|天王寺区の借地・底地

大阪市天王寺区で、相続した借地の家をどうするか、地代や更新料の話をきっかけに手放すか迷っている方のためのページです。エリアの実データから、売却の選択肢を整理します。
最終更新日:/監修:シュース健人(宅地建物取引士)
土地の面積を入れると、天王寺区の目安がすぐ出ます
天王寺区の土地の目安(620,000円/㎡)で計算します。借地権割合は60〜70%と仮定した目安で、売買価格を保証するものではありません。

この試算は、天王寺区の土地価格をもとに、借地の売買でよく使われる割合を当てはめたものです。公示地価(住宅地)7地点の中央値(2026年)は620,000円/㎡(坪単価205.0万円)です。面積は、天王寺区で取引された築古の戸建の土地面積の中央値60㎡を使いました。
名義書換料や底地の価格は、まず土地の価格から目安をつかめます。同じ天王寺区でも、夕陽丘町の借地権と生玉町の借地権では土地の価格が違うため、目安も変わります。
| 項目 | 目安 | 計算の前提 |
|---|---|---|
| 更地価格(土地のみ・所有権) | 3,720万円 | 620,000円/㎡×60㎡ |
| 借地権の評価上の目安 | 2,232万円〜2,604万円 | 更地価格×借地権割合60〜70%。相続税評価の考え方で、売買価格ではない |
| 借地権を第三者に売る場合 | 上記を下回るのが一般的 | 承諾料・住宅ローンの使いにくさなどの影響 |
| 名義書換料(譲渡承諾料) | 223万円〜260万円 | 借地権価格の10%前後 |
| 建替承諾料 | 112万円〜186万円 | 更地価格の3〜5% |
| 底地(買取業者が買う場合) | 372万円〜744万円 | 更地価格の10〜20%程度 |
| 底地(借地人が買う場合) | 1,116万円〜2,232万円 | 更地価格の30〜60%程度。話し合い次第 |
| 更新料(特約・合意がある場合のみ) | 112万円〜186万円 | 更地価格の3〜5%など。法律上の義務はない |
路線価図の借地権割合は相続税を計算するための割合で、市場で売れる価格を示すものではありません。実際の価格は、地代・残りの期間・建物の状態・地主の意向で変わります。数字はすべて目安としてご覧ください。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(不動産取引価格情報・地価公示)。試算は当社計算。
天王寺区には住宅地の公示地価の地点が7か所あります。最も高いのは上汐4丁目4番2(1,080,000円/㎡)、最も低いのは伶人町75番1外(484,000円/㎡)で、同じ天王寺区の中でも2.2倍の開きがあります。2016年と比べて上がった地点は5か所中5か所でした。借地権や底地の価格は、こうした場所ごとの土地の価格に比例して変わります。
| 地点(所在) | 最寄り駅 | 2026年 | 10年の変化 | 借地権(60〜70%) | 底地・業者(10〜20%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 上汐4丁目4番2 | 四天王寺前夕陽ヶ丘 410m | 1,080,000円/㎡ | — | 648,000円/㎡〜756,000円/㎡ | 108,000円/㎡〜216,000円/㎡ |
| 真法院町117番3 | 桃谷 750m | 813,000円/㎡ | +42% | 487,800円/㎡〜569,100円/㎡ | 81,300円/㎡〜162,600円/㎡ |
| 上本町8丁目306番10 | 四天王寺前夕陽ヶ丘 400m | 753,000円/㎡ | +44% | 451,800円/㎡〜527,100円/㎡ | 75,300円/㎡〜150,600円/㎡ |
| 大道3丁目148番 | 寺田町 400m | 620,000円/㎡ | +34% | 372,000円/㎡〜434,000円/㎡ | 62,000円/㎡〜124,000円/㎡ |
| 勝山2丁目91番外 | 寺田町 700m | 588,000円/㎡ | +35% | 352,800円/㎡〜411,600円/㎡ | 58,800円/㎡〜117,600円/㎡ |
| 味原町7番19 | 鶴橋 450m | 562,000円/㎡ | +37% | 337,200円/㎡〜393,400円/㎡ | 56,200円/㎡〜112,400円/㎡ |
| 伶人町75番1外 | 四天王寺前夕陽ヶ丘 410m | 484,000円/㎡ | — | 290,400円/㎡〜338,800円/㎡ | 48,400円/㎡〜96,800円/㎡ |
出典:国土交通省「地価公示」(不動産情報ライブラリ経由)。借地権・底地の欄は当社による1㎡あたりの試算で、売買価格を保証するものではありません。


天王寺区の面積のうち、第2種住居地域が59.5%、商業地域が29.9%、第2種中高層住居専用地域が6.5%、準住居地域が2.4%。系統でまとめると、住居系が69.1%、商業系が30.9%、工業系が0.0%です。
容積率300%以上の地域が88.2%を占めます。土地を高く使える地域では、借地の古い家を建て替える価値も、底地と同時に売ってマンションや複数の戸建の用地にする価値も大きくなります。建替承諾料(更地価格の3〜5%が目安)を払っても建て替える意味があるか、同時売却で所有権としてまとめるかを比べる価値があります。
また、防火地域が21.3%、準防火地域が78.5%あり、建て替えるときは燃えにくい構造が求められます。木造の古い家を建て替える場合、建築費が上がる要因になります。旧法の借地で木造(非堅固)から鉄骨造などの堅固建物に変えるには、条件変更の承諾(更地価格の10%前後が目安)が問題になることもあります。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(都市計画決定GISデータ)。エリア内に均等に配置した地点で集計した面積比(当社計算)。
名義書換料の額が妥当か、天王寺区の相場から確かめたい方もご相談ください。
国土交通省の不動産情報ライブラリで、天王寺区で2016年以降に取引された1980年以前築の木造戸建(土地250㎡以下)を集計すると84件あり、土地1㎡あたりの価格の中央値は463,300円/㎡でした。中ほどの半数は342,900円/㎡〜701,300円/㎡の範囲に収まります。土地80㎡以下の小さな物件に絞ると69件、中央値は450,000円/㎡です。
更地(住宅地)の取引の中央値は666,700円/㎡で、築古の戸建はその約69%にとどまります。解体費や建物の傷みが差し引かれていると考えられます。これらは土地も建物も所有権の取引です。借地権付きの家はここから地主の承諾料や住宅ローンの使いにくさの分が差し引かれるため、同じ広さ・築年でも、この単価より低くなるのが一般的です。逆に、同時売却で底地とまとめて売れば、この水準に近づけることができます。
建築年で分けると、1970年以前の建物が61件で中央値472,700円/㎡、1971〜1980年が23件で中央値450,000円/㎡でした。
前面道路の幅で比べると、4m未満の道路に面した物件は中央値333,300円/㎡(17件)、4m以上は511,900円/㎡(66件)。道路が狭いと建替えに制約が出やすく、借地の場合は建替承諾の話とも重なります。
天王寺区の中でも、取引が多いのは細工谷・勝山・松ケ鼻町です。町によって単価に差があり、借地権の価格もこれに沿って変わります。
| 町名 | 件数 | 土地1㎡あたりの中央値 |
|---|---|---|
| 細工谷 | 9件 | 368,400円/㎡ |
| 勝山 | 9件 | 583,300円/㎡ |
| 松ケ鼻町 | 6件 | 450,000円/㎡ |
| 真法院町 | 6件 | 905,600円/㎡ |
| 玉造元町 | 4件 | 487,500円/㎡ |
| 堀越町 | 4件 | 534,100円/㎡ |
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報(取引当事者へのアンケートにもとづく。価格は丸めて公表)。取引時期2016年1月〜2026年3月、調停・競売等や関係者間の取引を除く。集計は当社で、当社の取扱い実績ではありません。
総務省の住宅・土地統計調査(2003年)によると、大阪市天王寺区の持ち家11,630世帯のうち、敷地が借地の世帯は590世帯(5.1%)でした。内訳は、旧来の普通借地を含む「一般の借地」が580世帯、「定期借地権」が10世帯です。
市区町村別の借地の数は、当社が確認できた範囲では2003年の調査が最後の公表です。20年以上前の数字のため、現在の状況とは異なります。データのある府内60市区町村の中で、天王寺区は28位、大阪市24区(データのある24区)の中では19位にあたります。府内60市区町村を合わせた割合(6.0%)より低く、借地は少数派です。 大阪市全体の9.1%と比べると、下回っています。
借地は町全体に広がっているというより、特定の地主が持つ一角に固まっていることが多いものです。同じ町内で借地の取引例が少ないと、相場が見えにくく、価格の根拠を示すことが大切になります。
出典:総務省統計局「平成15年住宅・土地統計調査」(持ち家の敷地の所有関係、市区町村別)。割合は当社計算。

父が亡くなり、天王寺区勝山にある1963年頃建築の木造の家(土地約60㎡・借地)を兄弟3人が相続しました。地主から名義変更料として数十万円を求められ、払うべきか、売れるのかを知りたい、というご相談です。
この場合、まず相続による承継には地主の承諾も承諾料も不要であることを確認します。次に、勝山の1980年以前築の木造戸建の取引の中央値(土地1㎡あたり583,300円/㎡、9件)や近くの公示地価から、所有権として売れた場合の価格を出し、借地権として売る場合・地主に売る場合・同時売却の場合を比べます。
実在のお客様の事例ではなく、よくあるご相談を天王寺区のデータに当てはめて組み立てた例です。
相続した借地の家、誰も住んでいない借地の家も、そのままの状態で査定します。
2023年の住宅・土地統計調査では、大阪市の持ち家611,200世帯のうち、敷地が借地の世帯は27,600世帯(4.5%)です。このうち一般の借地権が23,300世帯、定期借地権などが4,400世帯でした。市区町村別の数字は当社が確認できた範囲では2003年が最後のため、天王寺区の今の割合は分かりませんが、大阪市全体の傾向から、当時の590世帯の多くが今も借地のまま続いていると考えられます。
借地の権利を取得した時期を見ると、1990年以前が47.3%、1970年以前に限っても28.8%(時期不詳を除く)を占めます。旧借地法は1992年7月までの契約に適用され、更新しても新法には切り替わりません。取得時期には相続などで引き継いだ時期も含まれるため、契約自体はさらに古いものも多く、旧法の契約が相当数あると考えられます。
持ち家の土地全体では、相続・贈与で取得した割合が、1991〜2000年に取得した世帯では7.1%だったのに対し、2021年以降に取得した世帯では16.0%に上がっています。相続をきっかけに土地や借地の行方を考える世帯が増えていることを示しています。
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(住宅の種類・敷地の所有の関係・取得時期・相手方別 持ち家の主世帯数)。割合は当社計算。
ここに並ぶのは借地ではなく、土地も建物も所有権の取引です。借地権の価格を考えるときの「土台の相場」としてご覧ください。国の取引データでは、借地権付きの家だけを取り出すことができません。そこで、借地の家に多い「古い木造の家」と「小さな敷地」の条件で、天王寺区の中から新しい順に6件選びました。選んだ条件は、1970年以前に建った木造の家・土地100㎡以下です。
借地権の価格は、この所有権の相場に借地権割合(路線価図のC=70%%やD=60%%など)を掛けて考えるのが出発点です。第三者に売る場合は、そこから名義書換料(借地権価格の10%%前後)や住宅ローンの使いにくさの分が差し引かれ、さらに低くなるのが一般的です。
上本町
2,200万円
延床55㎡・道路幅4m・1㎡あたり36.7万円
東上町
3,200万円
延床105㎡・道路幅30m・1㎡あたり53.3万円
真法院町
1,200万円
延床30㎡・道路幅4m・1㎡あたり34.3万円
舟橋町
2,000万円
延床120㎡・道路幅3m・1㎡あたり30.8万円
松ケ鼻町
3,400万円
延床65㎡・道路幅6m・1㎡あたり56.7万円
烏ケ辻
4,200万円
延床75㎡・道路幅15m・1㎡あたり84.0万円
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格情報をもとに当社が整理。当社の取扱い実績ではありません。個人が特定されないよう所在は町名までにしています。
OpenStreetMapに登録されている天王寺区の寺院は138か所、神社は15か所、あわせて153か所です。1平方キロメートルあたり33.3か所です。寺社は古くから土地を持ち、その一部を住宅用の借地として貸してきた例が多く、地主が寺社という借地も珍しくありません。
寺社が地主の場合、名義書換や建替えの承諾は住職・宮司だけでは決められず、責任役員会の決議が必要なことがあります。また寺社が底地を売るときは、宗教法人法23条により少なくとも1か月前の公告などの手続きが要るため、同時売却や底地の買取には時間がかかります。詳しくは寺社が地主の借地をご覧ください。
出典:OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors)。登録状況により実数と異なることがあります。

2023年の住宅・土地統計調査によると、天王寺区の住宅に住む世帯は44,070世帯で、そのうち1980年以前に建った住宅が12.1%(府内65位/67)、一戸建が11.5%、共同住宅が87.3%です。住宅全体で見ると古い住宅の割合は府内で高い方ではありませんが、借地の家は旧法時代に建った木造の一戸建が中心で、新しいマンションの多い地域の中に古い借地が点在する形になりがちです。
住宅全体の空き家率は14.7%(府内26位)です。幅4m未満の道路にしか接していない、または道路に接していない住宅は6.9%(府内28位)。道路が狭い敷地は建替えのときに後退(セットバック)が必要になり、敷地が小さい借地ではそのぶん使える面積が減ります。
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」。順位は府内67市区町村中の当社集計(割合の高い順)。

駅に近い・災害リスクが低いといった条件は、借地でも買主が気にするポイントです。
天王寺区の主な駅は天王寺・鶴橋・大阪上本町・桃谷です。乗降客数が最も多いのは天王寺(1日264,102人)。駅に近い借地は、借地権付きでも買主が見つかりやすく、同時売却で所有権にした場合の価格も上がりやすくなります。
| 駅 | 路線 | 乗降客数 |
|---|---|---|
| 天王寺 | 2号線(谷町線)・阪和線・関西線 | 264,102人/日 |
| 鶴橋 | 大阪環状線・5号線(千日前線) | 200,028人/日 |
| 大阪上本町 | 大阪線・難波線 | 65,644人/日 |
| 桃谷 | 大阪環状線 | 33,288人/日 |
| 寺田町 | 大阪環状線 | 32,564人/日 |
洪水の想定では、天王寺区の面積の0.4%が0.5m以上の浸水が想定される区域、98.3%が想定区域外です。液状化のしやすさは「液状化しにくい」が86.1%を占めます。標高の中央値は12.4mです。ハザードの情報は、売買の際に重要事項として説明されます(水害リスクの説明は宅建業者の義務)。借地でも所有権でも同じで、価格の差としてはわずかですが、買主の関心は高い項目です。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(駅別乗降客数・洪水浸水想定区域・津波浸水想定・土砂災害警戒区域・液状化)、国土地理院(標高)。面積比は当社計算。

天王寺区のように土地の単価が高い地域では、借地のままで売るのと所有権として売るのとで、価格の差が大きくなります。同時売却や等価交換を最初に検討します。
売り方ごとの価格を並べて比べることが、損をしないための第一歩です。
| 方法 | 天王寺区での向き | 理由(データからの見立て) |
|---|---|---|
| 地主に売る | ○ 候補 | 承諾料不要。地主が土地を取り戻したい事情があれば話が早い |
| 承諾を得て第三者に売る | ○ 候補 | 名義書換料の目安は223万円〜260万円(土地60㎡の場合) |
| 底地と同時に売る | ◎ 有力 | 所有権としてまとめれば土地60㎡で約3,720万円。借地のまま売るより差が大きい |
| 等価交換で分ける | △ 条件次第 | 土地60㎡を分けると狭くなりやすく、接道の条件も厳しい |
| 底地を買ってから売る | △ 条件次第 | 底地の購入資金は、借地人が買う場合の目安で1,116万円〜2,232万円 |
◎○△は土地の価格・敷地の広さ・借地の多さから当社が見立てた一般的な目安です。実際は地主様・借地人様のご意向と契約の内容で決まります。
それぞれの方法の詳しい比較は借地権を売る5つの方法で解説しています。地主が承諾しない場合は地主が承諾してくれないとき、承諾料の目安は名義書換料・承諾料の目安をご覧ください。
大阪市天王寺区の全45町で、借地権の売却・底地の買取のご相談をお受けしています。城南寺町の借地権も、四天王寺の底地も、町名だけお知らせいただければ価格の目安をお伝えします。
町名の出典:日本郵便「郵便番号データ」(大阪市天王寺区の町域)
大阪借地・底地売却専門は、大阪府知事免許の不動産会社「株式会社GEEZ」が運営しています。顔の見えない一括査定サイトではありません。


シュース健人宅地建物取引士
大阪府 第118737号。ご相談には宅地建物取引士が責任をもって対応します。



ご相談・査定は無料です。売るかどうか決まっていない段階でも構いません。
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06-7777-4333受付 10:00〜19:00(水・日定休)
シュース健人宅地建物取引士
宅地建物取引士 大阪府 第118737号/株式会社GEEZ 所属
株式会社GEEZ所属。大阪・関西の相続、空き家、再建築不可、借地、工場・倉庫、長屋・文化住宅といった売却の難しい不動産の相談を担当しています。
大阪市天王寺区について、本ページの数値は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」、総務省「住宅・土地統計調査」、経済産業省「工業統計調査」、国土地理院、OpenStreetMap の公開データを当社が集計したものです。価格は物件ごとの事情で変わります。実際の金額は現地確認のうえでご提示します。