千島
3,300万円
- 土地面積 100㎡
- 建築 1958年
- 取引時期 2026年1〜3月
延床175㎡・道路幅40m・1㎡あたり33.0万円
大阪市24区|大正区の借地・底地

借地の上の家(借地権)を売りたい借地人の方、底地を整理したい地主の方へ。大阪市大正区の借地の統計、土地の価格、取引の実例をもとに、売り方と価格の目安をまとめました。
最終更新日:/監修:シュース健人(宅地建物取引士)
土地の面積を入れると、大正区の目安がすぐ出ます
大正区の土地の目安(202,000円/㎡)で計算します。借地権割合は60〜70%と仮定した目安で、売買価格を保証するものではありません。

大正区で借地の価格を考えるときの出発点として、土地の価格に一般的な割合を掛けて試算しました。公示地価(住宅地)4地点の中央値(2026年)は202,000円/㎡(坪単価66.8万円)です。面積は、大正区で取引された築古の戸建の土地面積の中央値55㎡を使いました。
名義書換料や底地の価格は、まず土地の価格から目安をつかめます。同じ大正区でも、平尾の借地権と鶴町の借地権では土地の価格が違うため、目安も変わります。
| 項目 | 目安 | 計算の前提 |
|---|---|---|
| 更地価格(土地のみ・所有権) | 1,111万円 | 202,000円/㎡×55㎡ |
| 借地権の評価上の目安 | 667万円〜778万円 | 更地価格×借地権割合60〜70%。相続税評価の考え方で、売買価格ではない |
| 借地権を第三者に売る場合 | 上記を下回るのが一般的 | 承諾料・住宅ローンの使いにくさなどの影響 |
| 名義書換料(譲渡承諾料) | 67万円〜78万円 | 借地権価格の10%前後 |
| 建替承諾料 | 33万円〜56万円 | 更地価格の3〜5% |
| 底地(買取業者が買う場合) | 111万円〜222万円 | 更地価格の10〜20%程度 |
| 底地(借地人が買う場合) | 333万円〜667万円 | 更地価格の30〜60%程度。話し合い次第 |
| 更新料(特約・合意がある場合のみ) | 33万円〜56万円 | 更地価格の3〜5%など。法律上の義務はない |
路線価図の借地権割合は相続税を計算するための割合で、市場で売れる価格を示すものではありません。実際の価格は、地代・残りの期間・建物の状態・地主の意向で変わります。数字はすべて目安としてご覧ください。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(不動産取引価格情報・地価公示)。試算は当社計算。
大正区には住宅地の公示地価の地点が4か所あります。最も高いのは三軒家東6丁目3番3(229,000円/㎡)、最も低いのは平尾5丁目5番14(177,000円/㎡)で、同じ大正区の中でも1.3倍の開きがあります。2016年と比べて上がった地点は4か所中4か所でした。借地権や底地の価格は、こうした場所ごとの土地の価格に比例して変わります。
| 地点(所在) | 最寄り駅 | 2026年 | 10年の変化 | 借地権(60〜70%) | 底地・業者(10〜20%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 三軒家東6丁目3番3 | 大正 1,200m | 229,000円/㎡ | +13% | 137,400円/㎡〜160,300円/㎡ | 22,900円/㎡〜45,800円/㎡ |
| 千島1丁目809番6外 | 大正 1,400m | 208,000円/㎡ | +8% | 124,800円/㎡〜145,600円/㎡ | 20,800円/㎡〜41,600円/㎡ |
| 北村1丁目13番24 | 大正 2,100m | 196,000円/㎡ | +5% | 117,600円/㎡〜137,200円/㎡ | 19,600円/㎡〜39,200円/㎡ |
| 平尾5丁目5番14 | 大正 3,300m | 177,000円/㎡ | +4% | 106,200円/㎡〜123,900円/㎡ | 17,700円/㎡〜35,400円/㎡ |
出典:国土交通省「地価公示」(不動産情報ライブラリ経由)。借地権・底地の欄は当社による1㎡あたりの試算で、売買価格を保証するものではありません。

国土交通省の不動産情報ライブラリで、大正区で2016年以降に取引された1980年以前築の木造戸建(土地250㎡以下)を集計すると155件あり、土地1㎡あたりの価格の中央値は133,300円/㎡でした。中ほどの半数は100,000円/㎡〜180,000円/㎡の範囲に収まります。土地80㎡以下の小さな物件に絞ると128件、中央値は134,500円/㎡です。
更地(住宅地)の取引の中央値は184,600円/㎡で、築古の戸建はその約72%にとどまります。解体費や建物の傷みが差し引かれていると考えられます。これらは土地も建物も所有権の取引です。借地権付きの家はここから地主の承諾料や住宅ローンの使いにくさの分が差し引かれるため、同じ広さ・築年でも、この単価より低くなるのが一般的です。逆に、同時売却で底地とまとめて売れば、この水準に近づけることができます。
建築年で分けると、1970年以前の建物が84件で中央値129,300円/㎡、1971〜1980年が71件で中央値140,000円/㎡でした。
前面道路の幅で比べると、4m未満の道路に面した物件は中央値111,100円/㎡(19件)、4m以上は141,700円/㎡(135件)。道路が狭いと建替えに制約が出やすく、借地の場合は建替承諾の話とも重なります。
大正区の中でも、取引が多いのは南恩加島・泉尾・三軒家西です。町によって単価に差があり、借地権の価格もこれに沿って変わります。
| 町名 | 件数 | 土地1㎡あたりの中央値 |
|---|---|---|
| 南恩加島 | 31件 | 111,100円/㎡ |
| 泉尾 | 25件 | 156,000円/㎡ |
| 三軒家西 | 22件 | 179,800円/㎡ |
| 三軒家東 | 17件 | 160,000円/㎡ |
| 平尾 | 16件 | 141,500円/㎡ |
| 千島 | 13件 | 120,000円/㎡ |
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報(取引当事者へのアンケートにもとづく。価格は丸めて公表)。取引時期2016年1月〜2026年3月、調停・競売等や関係者間の取引を除く。集計は当社で、当社の取扱い実績ではありません。
大正区の借地・底地の価格を、売り方ごとに無料で試算します。地主様との話がまだでも構いません。
総務省の住宅・土地統計調査(2003年)によると、大阪市大正区の持ち家13,780世帯のうち、敷地が借地の世帯は1,220世帯(8.9%)でした。内訳は、旧来の普通借地を含む「一般の借地」が1,130世帯、「定期借地権」が90世帯です。
市区町村別の借地の数は、当社が確認できた範囲では2003年の調査が最後の公表です。20年以上前の数字のため、現在の状況とは異なります。データのある府内60市区町村の中で、大正区は15位、大阪市24区(データのある24区)の中では13位にあたります。府内60市区町村を合わせた割合(6.0%)と比べて1.5倍にあたり、借地が目立つ地域です。 大阪市全体の9.1%と比べると、下回っています。
借地は町全体に広がっているというより、特定の地主が持つ一角に固まっていることが多いものです。同じ町内で借地の取引例が少ないと、相場が見えにくく、価格の根拠を示すことが大切になります。
出典:総務省統計局「平成15年住宅・土地統計調査」(持ち家の敷地の所有関係、市区町村別)。割合は当社計算。

大正区南恩加島にある借地の家(1958年頃建築・土地約55㎡)で一人暮らしをしていた母が施設に入り、大阪府外に住む50代の長男が今後を考えることになりました。誰も住まなくなると建物が傷むため、売るか地主に返すかで迷っている、というご相談です。
この場合、まず建物の登記と相続登記の状況、地代の支払い状況を確認します。次に、南恩加島の1980年以前築の木造戸建の取引の中央値(土地1㎡あたり111,100円/㎡、31件)や近くの公示地価から、所有権として売れた場合の価格を出し、借地権として売る場合・地主に売る場合・同時売却の場合を比べます。
実在のお客様の事例ではなく、よくあるご相談を大正区のデータに当てはめて組み立てた例です。

大正区の面積のうち、工業専用地域が43.4%、第1種住居地域が16.5%、準工業地域が15.0%、用途地域の指定なしが10.4%。系統でまとめると、住居系が23.0%、商業系が6.2%、工業系が60.4%です。
容積率は200%が78.3%、300%が5.8%、400%が5.5%。中程度の容積の住宅地が中心で、建替えでは2〜3階建ての戸建が主な選択肢になります。借地の建替えには、契約の特約によって地主の承諾(建替承諾料は更地価格の3〜5%が目安)が必要になることがあります。
また、防火地域が1.8%、準防火地域が48.5%あり、建て替えるときは燃えにくい構造が求められます。木造の古い家を建て替える場合、建築費が上がる要因になります。旧法の借地で木造(非堅固)から鉄骨造などの堅固建物に変えるには、条件変更の承諾(更地価格の10%前後が目安)が問題になることもあります。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(都市計画決定GISデータ)。エリア内に均等に配置した地点で集計した面積比(当社計算)。
相続した借地の家、誰も住んでいない借地の家も、そのままの状態で査定します。
2023年の住宅・土地統計調査では、大阪市の持ち家611,200世帯のうち、敷地が借地の世帯は27,600世帯(4.5%)です。このうち一般の借地権が23,300世帯、定期借地権などが4,400世帯でした。市区町村別の最新値はありませんが、2003年の時点で大正区の割合(8.9%)は大阪市全体(9.1%)の1.0倍でした。
借地の権利を取得した時期を見ると、1990年以前が47.3%、1970年以前に限っても28.8%(時期不詳を除く)を占めます。旧借地法は1992年7月までの契約に適用され、更新しても新法には切り替わりません。取得時期には相続などで引き継いだ時期も含まれるため、契約自体はさらに古いものも多く、旧法の契約が相当数あると考えられます。
持ち家の土地全体では、相続・贈与で取得した割合が、1991〜2000年に取得した世帯では7.1%だったのに対し、2021年以降に取得した世帯では16.0%に上がっています。相続をきっかけに土地や借地の行方を考える世帯が増えていることを示しています。
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(住宅の種類・敷地の所有の関係・取得時期・相手方別 持ち家の主世帯数)。割合は当社計算。
ここに並ぶのは借地ではなく、土地も建物も所有権の取引です。借地権の価格を考えるときの「土台の相場」としてご覧ください。国の取引データでは、借地権付きの家だけを取り出すことができません。そこで、借地の家に多い「古い木造の家」と「小さな敷地」の条件で、大正区の中から新しい順に6件選びました。選んだ条件は、1970年以前に建った木造の家・土地100㎡以下です。
借地権の価格は、この所有権の相場に借地権割合(路線価図のC=70%%やD=60%%など)を掛けて考えるのが出発点です。第三者に売る場合は、そこから名義書換料(借地権価格の10%%前後)や住宅ローンの使いにくさの分が差し引かれ、さらに低くなるのが一般的です。
千島
3,300万円
延床175㎡・道路幅40m・1㎡あたり33.0万円
泉尾
620万円
延床85㎡・道路幅5.3m・1㎡あたり12.4万円
平尾
950万円
延床85㎡・道路幅6m・1㎡あたり12.7万円
平尾
250万円
延床55㎡・道路幅8m・1㎡あたり7.1万円
三軒家西
1,500万円
延床105㎡・道路幅5.4m・1㎡あたり23.1万円
千島
1,100万円
延床95㎡・道路幅15m・1㎡あたり15.7万円
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格情報をもとに当社が整理。当社の取扱い実績ではありません。個人が特定されないよう所在は町名までにしています。
OpenStreetMapに登録されている大正区の寺院は5か所、神社は3か所、あわせて8か所です。1平方キロメートルあたり0.8か所です。寺社は古くから土地を持ち、その一部を住宅用の借地として貸してきた例が多く、地主が寺社という借地も珍しくありません。
寺社が地主の場合、名義書換や建替えの承諾は住職・宮司だけでは決められず、責任役員会の決議が必要なことがあります。また寺社が底地を売るときは、宗教法人法23条により少なくとも1か月前の公告などの手続きが要るため、同時売却や底地の買取には時間がかかります。詳しくは寺社が地主の借地をご覧ください。
出典:OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors)。登録状況により実数と異なることがあります。

2023年の住宅・土地統計調査によると、大正区の住宅に住む世帯は29,030世帯で、そのうち1980年以前に建った住宅が28.8%(府内2位/67)、一戸建が36.1%、共同住宅が62.7%です。借地の家の多くは旧法時代に建てられた木造の一戸建です。1980年以前の住宅の割合が高い地域ほど、建替えの承諾や相続をめぐる相談が増える下地があるといえます。
住宅全体の空き家率は17.7%(府内9位)です。幅4m未満の道路にしか接していない、または道路に接していない住宅は4.7%(府内43位)。道路が狭い敷地は建替えのときに後退(セットバック)が必要になり、敷地が小さい借地ではそのぶん使える面積が減ります。
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」。順位は府内67市区町村中の当社集計(割合の高い順)。

駅に近い・災害リスクが低いといった条件は、借地でも買主が気にするポイントです。
大正区の主な駅は大正です。乗降客数が最も多いのは大正(1日57,680人)。駅に近い借地は、借地権付きでも買主が見つかりやすく、同時売却で所有権にした場合の価格も上がりやすくなります。
| 駅 | 路線 | 乗降客数 |
|---|---|---|
| 大正 | 大阪環状線・7号線(長堀鶴見緑地線) | 57,680人/日 |
洪水の想定では、大正区の面積の0.0%が0.5m以上の浸水が想定される区域、100.0%が想定区域外です。津波の浸水想定区域は63.3%です。液状化のしやすさは「液状化しやすい」が56.9%を占めます。標高の中央値は1.0mです。ハザードの情報は、売買の際に重要事項として説明されます(水害リスクの説明は宅建業者の義務)。借地でも所有権でも同じで、価格の差としてはわずかですが、買主の関心は高い項目です。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(駅別乗降客数・洪水浸水想定区域・津波浸水想定・土砂災害警戒区域・液状化)、国土地理院(標高)。面積比は当社計算。

大正区では、地主への売却、承諾を得たうえでの買取業者への売却、同時売却のいずれも現実的です。地主の意向を確かめたうえで、価格と期間を比べて選びます。
売り方ごとの価格を並べて比べることが、損をしないための第一歩です。
| 方法 | 大正区での向き | 理由(データからの見立て) |
|---|---|---|
| 地主に売る | ○ 候補 | 承諾料不要。地主が土地を取り戻したい事情があれば話が早い |
| 承諾を得て第三者に売る | ○ 候補 | 名義書換料の目安は67万円〜78万円(土地55㎡の場合) |
| 底地と同時に売る | ○ 候補 | 所有権としてまとめれば土地55㎡で約1,111万円。借地のまま売るより差が大きい |
| 等価交換で分ける | △ 条件次第 | 土地55㎡を分けると狭くなりやすく、接道の条件も厳しい |
| 底地を買ってから売る | ○ 候補 | 底地の購入資金は、借地人が買う場合の目安で333万円〜667万円 |
◎○△は土地の価格・敷地の広さ・借地の多さから当社が見立てた一般的な目安です。実際は地主様・借地人様のご意向と契約の内容で決まります。
それぞれの方法の詳しい比較は借地権を売る5つの方法で解説しています。地主が承諾しない場合は地主が承諾してくれないとき、承諾料の目安は名義書換料・承諾料の目安をご覧ください。
大阪市大正区の全12町で、借地権の売却・底地の買取のご相談をお受けしています。泉尾の借地権も、船町の底地も、町名だけお知らせいただければ価格の目安をお伝えします。
町名の出典:日本郵便「郵便番号データ」(大阪市大正区の町域)
大阪借地・底地売却専門は、大阪府知事免許の不動産会社「株式会社GEEZ」が運営しています。顔の見えない一括査定サイトではありません。


シュース健人宅地建物取引士
大阪府 第118737号。ご相談には宅地建物取引士が責任をもって対応します。



ご相談・査定は無料です。売るかどうか決まっていない段階でも構いません。
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06-7777-4333受付 10:00〜19:00(水・日定休)
シュース健人宅地建物取引士
宅地建物取引士 大阪府 第118737号/株式会社GEEZ 所属
株式会社GEEZ所属。大阪・関西の相続、空き家、再建築不可、借地、工場・倉庫、長屋・文化住宅といった売却の難しい不動産の相談を担当しています。
大阪市大正区について、本ページの数値は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」、総務省「住宅・土地統計調査」、経済産業省「工業統計調査」、国土地理院、OpenStreetMap の公開データを当社が集計したものです。価格は物件ごとの事情で変わります。実際の金額は現地確認のうえでご提示します。