中浜
960万円
- 土地面積 50㎡
- 建築 戦前
- 取引時期 2025年7〜9月
延床90㎡・道路幅4.5m・1㎡あたり19.2万円
大阪市24区|城東区の借地・底地

大阪市城東区の借地権・底地について、統計と取引のデータで「どれくらいの価格になりそうか」「誰に売るのがよいか」を宅建士が解説します。
最終更新日:/監修:シュース健人(宅地建物取引士)
土地の面積を入れると、城東区の目安がすぐ出ます
城東区の土地の目安(316,000円/㎡)で計算します。借地権割合は60〜70%と仮定した目安で、売買価格を保証するものではありません。

城東区で借地の価格を考えるときの出発点として、土地の価格に一般的な割合を掛けて試算しました。公示地価(住宅地)17地点の中央値(2026年)は316,000円/㎡(坪単価104.5万円)です。面積は、城東区で取引された築古の戸建の土地面積の中央値60㎡を使いました。
名義書換料や底地の価格は、まず土地の価格から目安をつかめます。同じ城東区でも、今福南の借地権と中央の借地権では土地の価格が違うため、目安も変わります。
| 項目 | 目安 | 計算の前提 |
|---|---|---|
| 更地価格(土地のみ・所有権) | 1,896万円 | 316,000円/㎡×60㎡ |
| 借地権の評価上の目安 | 1,138万円〜1,327万円 | 更地価格×借地権割合60〜70%。相続税評価の考え方で、売買価格ではない |
| 借地権を第三者に売る場合 | 上記を下回るのが一般的 | 承諾料・住宅ローンの使いにくさなどの影響 |
| 名義書換料(譲渡承諾料) | 114万円〜133万円 | 借地権価格の10%前後 |
| 建替承諾料 | 57万円〜95万円 | 更地価格の3〜5% |
| 底地(買取業者が買う場合) | 190万円〜379万円 | 更地価格の10〜20%程度 |
| 底地(借地人が買う場合) | 569万円〜1,138万円 | 更地価格の30〜60%程度。話し合い次第 |
| 更新料(特約・合意がある場合のみ) | 57万円〜95万円 | 更地価格の3〜5%など。法律上の義務はない |
路線価図の借地権割合は相続税を計算するための割合で、市場で売れる価格を示すものではありません。実際の価格は、地代・残りの期間・建物の状態・地主の意向で変わります。数字はすべて目安としてご覧ください。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(不動産取引価格情報・地価公示)。試算は当社計算。
城東区には住宅地の公示地価の地点が17か所あります。最も高いのは中央2丁目12番1(408,000円/㎡)、最も低いのは東中浜7丁目40番4(250,000円/㎡)で、同じ城東区の中でも1.6倍の開きがあります。2016年と比べて上がった地点は14か所中14か所でした。借地権や底地の価格は、こうした場所ごとの土地の価格に比例して変わります。
| 地点(所在) | 最寄り駅 | 2026年 | 10年の変化 | 借地権(60〜70%) | 底地・業者(10〜20%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 中央2丁目12番1 | 蒲生四丁目 390m | 408,000円/㎡ | — | 244,800円/㎡〜285,600円/㎡ | 40,800円/㎡〜81,600円/㎡ |
| 関目4丁目6番44 | 関目 650m | 370,000円/㎡ | +38% | 222,000円/㎡〜259,000円/㎡ | 37,000円/㎡〜74,000円/㎡ |
| 関目2丁目6番9 | 野江 900m | 370,000円/㎡ | +34% | 222,000円/㎡〜259,000円/㎡ | 37,000円/㎡〜74,000円/㎡ |
| 野江1丁目1番16外 | 京橋 600m | 364,000円/㎡ | +35% | 218,400円/㎡〜254,800円/㎡ | 36,400円/㎡〜72,800円/㎡ |
| 蒲生2丁目30番3外 | 京橋 480m | 337,000円/㎡ | +42% | 202,200円/㎡〜235,900円/㎡ | 33,700円/㎡〜67,400円/㎡ |
| 今福西2丁目11番45 | 蒲生四丁目 450m | 332,000円/㎡ | +33% | 199,200円/㎡〜232,400円/㎡ | 33,200円/㎡〜66,400円/㎡ |
| 今福東2丁目13番87 | 今福鶴見 350m | 319,000円/㎡ | +31% | 191,400円/㎡〜223,300円/㎡ | 31,900円/㎡〜63,800円/㎡ |
| 野江2丁目39番2外 | JR野江 420m | 317,000円/㎡ | +38% | 190,200円/㎡〜221,900円/㎡ | 31,700円/㎡〜63,400円/㎡ |
出典:国土交通省「地価公示」(不動産情報ライブラリ経由)。借地権・底地の欄は当社による1㎡あたりの試算で、売買価格を保証するものではありません。


城東区の面積のうち、第1種住居地域が50.1%、準工業地域が29.2%、商業地域が5.3%、近隣商業地域が5.0%。系統でまとめると、住居系が57.0%、商業系が10.3%、工業系が32.6%です。
容積率は200%が68.7%、300%が25.6%、400%が5.6%。中程度の容積の住宅地が中心で、建替えでは2〜3階建ての戸建が主な選択肢になります。借地の建替えには、契約の特約によって地主の承諾(建替承諾料は更地価格の3〜5%が目安)が必要になることがあります。
また、防火地域が6.4%、準防火地域が90.2%あり、建て替えるときは燃えにくい構造が求められます。木造の古い家を建て替える場合、建築費が上がる要因になります。旧法の借地で木造(非堅固)から鉄骨造などの堅固建物に変えるには、条件変更の承諾(更地価格の10%前後が目安)が問題になることもあります。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(都市計画決定GISデータ)。エリア内に均等に配置した地点で集計した面積比(当社計算)。
名義書換料の額が妥当か、城東区の相場から確かめたい方もご相談ください。
総務省の住宅・土地統計調査(2003年)によると、大阪市城東区の持ち家31,990世帯のうち、敷地が借地の世帯は3,920世帯(12.3%)でした。内訳は、旧来の普通借地を含む「一般の借地」が3,600世帯、「定期借地権」が320世帯です。
市区町村別の借地の数は、当社が確認できた範囲では2003年の調査が最後の公表です。20年以上前の数字のため、現在の状況とは異なります。データのある府内60市区町村の中で、城東区は6位、大阪市24区(データのある24区)の中では5位にあたります。府内60市区町村の合計(6.0%)の約2.0倍で、借地の多い地域といえます。 大阪市全体の9.1%と比べると、上回っています。
借地が多い地域では、借地権付きの家の売買そのものが珍しくないため、買取業者や近隣の不動産会社にも経験が蓄積されています。売り方の選択肢を比べやすい地域といえます。
出典:総務省統計局「平成15年住宅・土地統計調査」(持ち家の敷地の所有関係、市区町村別)。割合は当社計算。

城東区今福南の借地の家(1972年頃建築・土地約60㎡)について、市内の別の区に住む60代の長女が地主から更新料を求められました。契約書が見当たらず、払う義務があるのか、この機会に売るべきかを相談したい、という内容です。
この場合、まず建物の登記と相続登記の状況、地代の支払い状況を確認します。次に、今福南の1980年以前築の木造戸建の取引の中央値(土地1㎡あたり187,500円/㎡、15件)や近くの公示地価から、所有権として売れた場合の価格を出し、借地権として売る場合・地主に売る場合・同時売却の場合を比べます。
実在のお客様の事例ではなく、よくあるご相談を城東区のデータに当てはめて組み立てた例です。
国土交通省の不動産情報ライブラリで、城東区で2016年以降に取引された1980年以前築の木造戸建(土地250㎡以下)を集計すると157件あり、土地1㎡あたりの価格の中央値は195,000円/㎡でした。中ほどの半数は126,500円/㎡〜262,700円/㎡の範囲に収まります。土地80㎡以下の小さな物件に絞ると117件、中央値は195,000円/㎡です。
同じ期間の更地(住宅地)の中央値285,700円/㎡と比べると、古家付きの取引は更地の約68%の単価です。解体費や建物の傷みが差し引かれていると考えられます。これらは土地も建物も所有権の取引です。借地権付きの家はここから地主の承諾料や住宅ローンの使いにくさの分が差し引かれるため、同じ広さ・築年でも、この単価より低くなるのが一般的です。逆に、同時売却で底地とまとめて売れば、この水準に近づけることができます。
建築年で分けると、1970年以前の建物が72件で中央値194,400円/㎡、1971〜1980年が85件で中央値197,100円/㎡でした。
前面道路の幅で比べると、4m未満の道路に面した物件は中央値155,600円/㎡(45件)、4m以上は220,200円/㎡(106件)。道路が狭いと建替えに制約が出やすく、借地の場合は建替承諾の話とも重なります。
城東区の中でも、取引が多いのは東中浜・今福南・新喜多東です。町によって単価に差があり、借地権の価格もこれに沿って変わります。
| 町名 | 件数 | 土地1㎡あたりの中央値 |
|---|---|---|
| 東中浜 | 17件 | 225,000円/㎡ |
| 今福南 | 15件 | 187,500円/㎡ |
| 新喜多東 | 15件 | 132,900円/㎡ |
| 成育 | 14件 | 200,000円/㎡ |
| 今福西 | 13件 | 188,900円/㎡ |
| 鴫野西 | 11件 | 187,500円/㎡ |
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報(取引当事者へのアンケートにもとづく。価格は丸めて公表)。取引時期2016年1月〜2026年3月、調停・競売等や関係者間の取引を除く。集計は当社で、当社の取扱い実績ではありません。
相続した借地の家、誰も住んでいない借地の家も、そのままの状態で査定します。

2023年の住宅・土地統計調査によると、城東区の住宅に住む世帯は84,600世帯で、そのうち1980年以前に建った住宅が23.4%(府内22位/67)、一戸建が23.4%、共同住宅が74.8%です。借地の家の多くは旧法時代に建てられた木造の一戸建です。1980年以前の住宅の割合が高い地域ほど、建替えの承諾や相続をめぐる相談が増える下地があるといえます。
住宅全体の空き家率は12.6%(府内45位)です。幅4m未満の道路にしか接していない、または道路に接していない住宅は6.4%(府内32位)。道路が狭い敷地は建替えのときに後退(セットバック)が必要になり、敷地が小さい借地ではそのぶん使える面積が減ります。
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」。順位は府内67市区町村中の当社集計(割合の高い順)。
2023年の住宅・土地統計調査では、大阪市の持ち家611,200世帯のうち、敷地が借地の世帯は27,600世帯(4.5%)です。このうち一般の借地権が23,300世帯、定期借地権などが4,400世帯でした。市区町村別の数字は当社が確認できた範囲では2003年が最後のため、城東区の今の割合は分かりませんが、大阪市全体の傾向から、当時の3,920世帯の多くが今も借地のまま続いていると考えられます。
借地の権利を取得した時期を見ると、1990年以前が47.3%、1970年以前に限っても28.8%(時期不詳を除く)を占めます。旧借地法は1992年7月までの契約に適用され、更新しても新法には切り替わりません。取得時期には相続などで引き継いだ時期も含まれるため、契約自体はさらに古いものも多く、旧法の契約が相当数あると考えられます。
借地の権利を取得した相手方は、個人が55.6%、会社などの法人が29.3%でした。
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(住宅の種類・敷地の所有の関係・取得時期・相手方別 持ち家の主世帯数)。割合は当社計算。
ここに並ぶのは借地ではなく、土地も建物も所有権の取引です。借地権の価格を考えるときの「土台の相場」としてご覧ください。国の取引データでは、借地権付きの家だけを取り出すことができません。そこで、借地の家に多い「古い木造の家」と「小さな敷地」の条件で、城東区の中から新しい順に6件選びました。選んだ条件は、1970年以前に建った木造の家・土地100㎡以下です。
借地権の価格は、この所有権の相場に借地権割合(路線価図のC=70%%やD=60%%など)を掛けて考えるのが出発点です。第三者に売る場合は、そこから名義書換料(借地権価格の10%%前後)や住宅ローンの使いにくさの分が差し引かれ、さらに低くなるのが一般的です。
中浜
960万円
延床90㎡・道路幅4.5m・1㎡あたり19.2万円
中浜
1,400万円
延床90㎡・道路幅4.5m・1㎡あたり28.0万円
東中浜
700万円
延床50㎡・道路幅2.5m・1㎡あたり11.7万円
中浜
2,200万円
延床140㎡・道路幅3.5m・1㎡あたり29.3万円
新喜多
400万円
延床25㎡・道路幅2m・1㎡あたり8.0万円
東中浜
1,300万円
延床40㎡・道路幅3.6m・1㎡あたり28.9万円
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格情報をもとに当社が整理。当社の取扱い実績ではありません。個人が特定されないよう所在は町名までにしています。
OpenStreetMapに登録されている城東区の寺院は18か所、神社は9か所、あわせて27か所です。1平方キロメートルあたり3.2か所です。寺社は古くから土地を持ち、その一部を住宅用の借地として貸してきた例が多く、地主が寺社という借地も珍しくありません。
寺社が地主の場合、名義書換や建替えの承諾は住職・宮司だけでは決められず、責任役員会の決議が必要なことがあります。また寺社が底地を売るときは、宗教法人法23条により少なくとも1か月前の公告などの手続きが要るため、同時売却や底地の買取には時間がかかります。詳しくは寺社が地主の借地をご覧ください。
出典:OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors)。登録状況により実数と異なることがあります。

駅に近い・災害リスクが低いといった条件は、借地でも買主が気にするポイントです。
城東区の主な駅は鴫野・JR野江・野江・関目です。乗降客数が最も多いのは鴫野(1日52,595人)。駅に近い借地は、借地権付きでも買主が見つかりやすく、同時売却で所有権にした場合の価格も上がりやすくなります。
| 駅 | 路線 | 乗降客数 |
|---|---|---|
| 鴫野 | 片町線・おおさか東線・8号線(今里筋線) | 52,595人/日 |
| JR野江 | おおさか東線 | 13,124人/日 |
| 野江 | 京阪本線 | 10,496人/日 |
| 関目 | 京阪本線 | 9,856人/日 |
| 蒲生四丁目 | 7号線(長堀鶴見緑地線)・8号線(今里筋線) | 8,932人/日 |
洪水の想定では、城東区の面積の94.3%が0.5m以上の浸水が想定される区域、2.1%が想定区域外です。津波の浸水想定区域は32.8%です。液状化のしやすさは「やや液状化しやすい」が85.5%を占めます。標高の中央値は1.3mです。ハザードの情報は、売買の際に重要事項として説明されます(水害リスクの説明は宅建業者の義務)。借地でも所有権でも同じで、価格の差としてはわずかですが、買主の関心は高い項目です。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(駅別乗降客数・洪水浸水想定区域・津波浸水想定・土砂災害警戒区域・液状化)、国土地理院(標高)。面積比は当社計算。

城東区のように土地の単価が高い地域では、借地のままで売るのと所有権として売るのとで、価格の差が大きくなります。同時売却や等価交換を最初に検討します。 借地が多い地域なので、同じ地主が近くに複数の底地を持っていることもあり、地主にとって整理の動機がある場合は話が進みやすくなります。
売り方ごとの価格を並べて比べることが、損をしないための第一歩です。
| 方法 | 城東区での向き | 理由(データからの見立て) |
|---|---|---|
| 地主に売る | ○ 候補 | 承諾料不要。地主が土地を取り戻したい事情があれば話が早い |
| 承諾を得て第三者に売る | ○ 候補 | 借地の多い地域(府内6位)で、借地権付きの家の取引に慣れた買主・業者が見つかりやすい |
| 底地と同時に売る | ◎ 有力 | 所有権としてまとめれば土地60㎡で約1,896万円。借地のまま売るより差が大きい |
| 等価交換で分ける | △ 条件次第 | 土地60㎡を分けると狭くなりやすく、接道の条件も厳しい |
| 底地を買ってから売る | △ 条件次第 | 底地の購入資金は、借地人が買う場合の目安で569万円〜1,138万円 |
◎○△は土地の価格・敷地の広さ・借地の多さから当社が見立てた一般的な目安です。実際は地主様・借地人様のご意向と契約の内容で決まります。
それぞれの方法の詳しい比較は借地権を売る5つの方法で解説しています。地主が承諾しない場合は地主が承諾してくれないとき、承諾料の目安は名義書換料・承諾料の目安をご覧ください。
大阪市城東区の全20町で、借地権の売却・底地の買取のご相談をお受けしています。古市の借地権も、鴫野西の底地も、町名だけお知らせいただければ価格の目安をお伝えします。
町名の出典:日本郵便「郵便番号データ」(大阪市城東区の町域)
大阪借地・底地売却専門は、大阪府知事免許の不動産会社「株式会社GEEZ」が運営しています。顔の見えない一括査定サイトではありません。


シュース健人宅地建物取引士
大阪府 第118737号。ご相談には宅地建物取引士が責任をもって対応します。



ご相談・査定は無料です。売るかどうか決まっていない段階でも構いません。
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06-7777-4333受付 10:00〜19:00(水・日定休)
シュース健人宅地建物取引士
宅地建物取引士 大阪府 第118737号/株式会社GEEZ 所属
株式会社GEEZ所属。大阪・関西の相続、空き家、再建築不可、借地、工場・倉庫、長屋・文化住宅といった売却の難しい不動産の相談を担当しています。
大阪市城東区について、本ページの数値は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」、総務省「住宅・土地統計調査」、経済産業省「工業統計調査」、国土地理院、OpenStreetMap の公開データを当社が集計したものです。価格は物件ごとの事情で変わります。実際の金額は現地確認のうえでご提示します。