北余部
100万円
- 土地面積 30㎡
- 建築 1966年
- 取引時期 2024年10〜12月
延床50㎡・道路幅6m・1㎡あたり3.3万円
堺市7区|美原区の借地・底地

借地の上の家(借地権)を売りたい借地人の方、底地を整理したい地主の方へ。堺市美原区の借地の統計、土地の価格、取引の実例をもとに、売り方と価格の目安をまとめました。
最終更新日:/監修:シュース健人(宅地建物取引士)
土地の面積を入れると、美原区の目安がすぐ出ます
美原区の土地の目安(80,000円/㎡)で計算します。借地権割合は60〜70%と仮定した目安で、売買価格を保証するものではありません。

この試算は、美原区の土地価格をもとに、借地の売買でよく使われる割合を当てはめたものです。公示地価(住宅地)11地点の中央値(2026年)は80,000円/㎡(坪単価26.4万円)です。面積は、美原区で取引された築古の戸建の土地面積の中央値70㎡を使いました。
名義書換料や底地の価格は、まず土地の価格から目安をつかめます。同じ美原区でも、さつき野東の借地権と北余部の借地権では土地の価格が違うため、目安も変わります。
| 項目 | 目安 | 計算の前提 |
|---|---|---|
| 更地価格(土地のみ・所有権) | 560万円 | 80,000円/㎡×70㎡ |
| 借地権の評価上の目安 | 336万円〜392万円 | 更地価格×借地権割合60〜70%。相続税評価の考え方で、売買価格ではない |
| 借地権を第三者に売る場合 | 上記を下回るのが一般的 | 承諾料・住宅ローンの使いにくさなどの影響 |
| 名義書換料(譲渡承諾料) | 34万円〜39万円 | 借地権価格の10%前後 |
| 建替承諾料 | 17万円〜28万円 | 更地価格の3〜5% |
| 底地(買取業者が買う場合) | 56万円〜112万円 | 更地価格の10〜20%程度 |
| 底地(借地人が買う場合) | 168万円〜336万円 | 更地価格の30〜60%程度。話し合い次第 |
| 更新料(特約・合意がある場合のみ) | 17万円〜28万円 | 更地価格の3〜5%など。法律上の義務はない |
路線価図の借地権割合は相続税を計算するための割合で、市場で売れる価格を示すものではありません。実際の価格は、地代・残りの期間・建物の状態・地主の意向で変わります。数字はすべて目安としてご覧ください。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(不動産取引価格情報・地価公示)。試算は当社計算。
美原区には住宅地の公示地価の地点が11か所あります。最も高いのは大饗146番57(100,000円/㎡)、最も低いのは菅生178番53(42,500円/㎡)で、同じ美原区の中でも2.4倍の開きがあります。2016年と比べて上がった地点は11か所中9か所でした。借地権や底地の価格は、こうした場所ごとの土地の価格に比例して変わります。
| 地点(所在) | 最寄り駅 | 2026年 | 10年の変化 | 借地権(60〜70%) | 底地・業者(10〜20%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 大饗146番57 | 初芝 1,600m | 100,000円/㎡ | +20% | 60,000円/㎡〜70,000円/㎡ | 10,000円/㎡〜20,000円/㎡ |
| 南余部251番7 | 北野田 1,200m | 92,700円/㎡ | +12% | 55,600円/㎡〜64,900円/㎡ | 9,300円/㎡〜18,500円/㎡ |
| 北余部660番9外 | 初芝 3,000m | 91,500円/㎡ | +10% | 54,900円/㎡〜64,000円/㎡ | 9,200円/㎡〜18,300円/㎡ |
| 北余部550番37 | 初芝 2,700m | 87,900円/㎡ | +8% | 52,700円/㎡〜61,500円/㎡ | 8,800円/㎡〜17,600円/㎡ |
| 太井630番50 | 初芝 2,800m | 85,000円/㎡ | +9% | 51,000円/㎡〜59,500円/㎡ | 8,500円/㎡〜17,000円/㎡ |
| 大保1番10 | 河内松原 3,300m | 80,000円/㎡ | +6% | 48,000円/㎡〜56,000円/㎡ | 8,000円/㎡〜16,000円/㎡ |
| さつき野西1丁目9番2 | 北野田 4,300m | 79,000円/㎡ | +5% | 47,400円/㎡〜55,300円/㎡ | 7,900円/㎡〜15,800円/㎡ |
| 小寺64番6 | 初芝 3,000m | 76,600円/㎡ | +6% | 46,000円/㎡〜53,600円/㎡ | 7,700円/㎡〜15,300円/㎡ |
出典:国土交通省「地価公示」(不動産情報ライブラリ経由)。借地権・底地の欄は当社による1㎡あたりの試算で、売買価格を保証するものではありません。

国土交通省の不動産情報ライブラリで、美原区で2016年以降に取引された1980年以前築の木造戸建(土地250㎡以下)を集計すると89件あり、土地1㎡あたりの価格の中央値は56,000円/㎡でした。中ほどの半数は43,000円/㎡〜70,700円/㎡の範囲に収まります。土地80㎡以下の小さな物件に絞ると64件、中央値は57,800円/㎡です。
同じ期間の更地(住宅地)の中央値80,000円/㎡と比べると、古家付きの取引は更地の約70%の単価です。解体費や建物の傷みが差し引かれていると考えられます。これらは土地も建物も所有権の取引です。借地権付きの家はここから地主の承諾料や住宅ローンの使いにくさの分が差し引かれるため、同じ広さ・築年でも、この単価より低くなるのが一般的です。逆に、同時売却で底地とまとめて売れば、この水準に近づけることができます。
建築年で分けると、1970年以前の建物が13件で中央値54,500円/㎡、1971〜1980年が76件で中央値59,200円/㎡でした。
前面道路の幅で比べると、4m未満の道路に面した物件は中央値52,300円/㎡(10件)、4m以上は56,300円/㎡(78件)。道路が狭いと建替えに制約が出やすく、借地の場合は建替承諾の話とも重なります。
美原区の中でも、取引が多いのは阿弥・北余部・南余部です。町によって単価に差があり、借地権の価格もこれに沿って変わります。
| 町名 | 件数 | 土地1㎡あたりの中央値 |
|---|---|---|
| 阿弥 | 14件 | 53,900円/㎡ |
| 北余部 | 12件 | 55,600円/㎡ |
| 南余部 | 11件 | 100,000円/㎡ |
| 平尾 | 9件 | 45,500円/㎡ |
| 太井 | 9件 | 64,000円/㎡ |
| 真福寺 | 8件 | 65,600円/㎡ |
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報(取引当事者へのアンケートにもとづく。価格は丸めて公表)。取引時期2016年1月〜2026年3月、調停・競売等や関係者間の取引を除く。集計は当社で、当社の取扱い実績ではありません。
名義書換料の額が妥当か、美原区の相場から確かめたい方もご相談ください。
借地の数を市区町村別に公表している2003年の住宅・土地統計調査は、堺市が政令指定都市になる前の調査のため、美原区という区単位の数字はありません。そこで、2023年の同調査で公表されている堺市全体の数字を見ると、持ち家222,900世帯のうち敷地が借地の世帯は2,900世帯(1.3%)で、大阪府全体の2.8%、大阪市の4.5%と比べて低い水準です。
借地が少ない地域では、借地権付きの家を探している買主も少なく、一般の仲介だけでは買い手が見つかりにくいことがあります。地主への売却や同時売却、借地に慣れた買取業者への売却を軸に考えるのが現実的です。
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」。割合は当社計算。

美原区阿弥の借地の家(1958年頃建築・土地約70㎡)について、東京に住む40代の次男が地主から更新料を求められました。契約書が見当たらず、払う義務があるのか、この機会に売るべきかを相談したい、という内容です。
この場合、まず相続による承継には地主の承諾も承諾料も不要であることを確認します。次に、阿弥の1980年以前築の木造戸建の取引の中央値(土地1㎡あたり53,900円/㎡、14件)や近くの公示地価から、所有権として売れた場合の価格を出し、借地権として売る場合・地主に売る場合・同時売却の場合を比べます。
実在のお客様の事例ではなく、よくあるご相談を美原区のデータに当てはめて組み立てた例です。

2023年の住宅・土地統計調査によると、美原区の住宅に住む世帯は15,090世帯で、そのうち1980年以前に建った住宅が20.3%(府内42位/67)、一戸建が82.7%、共同住宅が15.1%です。住宅全体で見ると古い住宅の割合は府内で高い方ではありませんが、借地の家は旧法時代に建った木造の一戸建が中心で、新しいマンションの多い地域の中に古い借地が点在する形になりがちです。
住宅全体の空き家率は8.4%(府内66位)です。幅4m未満の道路にしか接していない、または道路に接していない住宅は7.2%(府内26位)。道路が狭い敷地は建替えのときに後退(セットバック)が必要になり、敷地が小さい借地ではそのぶん使える面積が減ります。
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」。順位は府内67市区町村中の当社集計(割合の高い順)。
地主様からのご相談(底地の売却・同時売却)も承ります。借地人様と話す前の段階でも構いません。

駅に近い・災害リスクが低いといった条件は、借地でも買主が気にするポイントです。
洪水の想定では、美原区の面積の4.5%が0.5m以上の浸水が想定される区域、90.5%が想定区域外です。液状化のしやすさは「液状化しにくい」が87.5%を占めます。標高の中央値は50.4mです。ハザードの情報は、売買の際に重要事項として説明されます(水害リスクの説明は宅建業者の義務)。借地でも所有権でも同じで、価格の差としてはわずかですが、買主の関心は高い項目です。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(駅別乗降客数・洪水浸水想定区域・津波浸水想定・土砂災害警戒区域・液状化)、国土地理院(標高)。面積比は当社計算。

美原区の面積のうち、用途地域の指定なしが44.5%、第1種住居地域が14.9%、準工業地域が13.2%、第2種中高層住居専用地域が7.6%。系統でまとめると、住居系が33.0%、商業系が3.3%、工業系が19.2%です。
容積率は200%が46.9%、80%が5.3%、300%が3.3%。中程度の容積の住宅地が中心で、建替えでは2〜3階建ての戸建が主な選択肢になります。借地の建替えには、契約の特約によって地主の承諾(建替承諾料は更地価格の3〜5%が目安)が必要になることがあります。
また、防火地域が0.0%、準防火地域が44.0%あり、建て替えるときは燃えにくい構造が求められます。木造の古い家を建て替える場合、建築費が上がる要因になります。旧法の借地で木造(非堅固)から鉄骨造などの堅固建物に変えるには、条件変更の承諾(更地価格の10%前後が目安)が問題になることもあります。
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(都市計画決定GISデータ)。エリア内に均等に配置した地点で集計した面積比(当社計算)。
OpenStreetMapに登録されている美原区の寺院は20か所、神社は9か所、あわせて29か所です。1平方キロメートルあたり2.2か所です。寺社は古くから土地を持ち、その一部を住宅用の借地として貸してきた例が多く、地主が寺社という借地も珍しくありません。
寺社が地主の場合、名義書換や建替えの承諾は住職・宮司だけでは決められず、責任役員会の決議が必要なことがあります。また寺社が底地を売るときは、宗教法人法23条により少なくとも1か月前の公告などの手続きが要るため、同時売却や底地の買取には時間がかかります。詳しくは寺社が地主の借地をご覧ください。
出典:OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors)。登録状況により実数と異なることがあります。
2023年の住宅・土地統計調査では、堺市の持ち家222,900世帯のうち、敷地が借地の世帯は2,900世帯(1.3%)です。このうち一般の借地権が2,500世帯、定期借地権などが300世帯でした。
借地の権利を取得した時期を見ると、1990年以前が42.9%、1970年以前に限っても35.7%(時期不詳を除く)を占めます。旧借地法は1992年7月までの契約に適用され、更新しても新法には切り替わりません。取得時期には相続などで引き継いだ時期も含まれるため、契約自体はさらに古いものも多く、旧法の契約が相当数あると考えられます。
持ち家の土地全体では、相続・贈与で取得した割合が、1991〜2000年に取得した世帯では7.6%だったのに対し、2021年以降に取得した世帯では22.5%に上がっています。相続をきっかけに土地や借地の行方を考える世帯が増えていることを示しています。
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(住宅の種類・敷地の所有の関係・取得時期・相手方別 持ち家の主世帯数)。割合は当社計算。
ここに並ぶのは借地ではなく、土地も建物も所有権の取引です。借地権の価格を考えるときの「土台の相場」としてご覧ください。国の取引データでは、借地権付きの家だけを取り出すことができません。そこで、借地の家に多い「古い木造の家」と「小さな敷地」の条件で、美原区の中から新しい順に6件選びました。選んだ条件は、1970年以前に建った木造の家・土地100㎡以下です。
借地権の価格は、この所有権の相場に借地権割合(路線価図のC=70%%やD=60%%など)を掛けて考えるのが出発点です。第三者に売る場合は、そこから名義書換料(借地権価格の10%%前後)や住宅ローンの使いにくさの分が差し引かれ、さらに低くなるのが一般的です。
北余部
100万円
延床50㎡・道路幅6m・1㎡あたり3.3万円
北余部
340万円
延床55㎡・道路幅5.7m・1㎡あたり5.7万円
阿弥
300万円
延床60㎡・道路幅3m・1㎡あたり5.5万円
北余部
300万円
延床50㎡・道路幅4m・1㎡あたり5.5万円
平尾
460万円
延床10㎡・道路幅9.5m・1㎡あたり4.6万円
北余部
200万円
延床50㎡・道路幅4.7m・1㎡あたり3.6万円
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格情報をもとに当社が整理。当社の取扱い実績ではありません。個人が特定されないよう所在は町名までにしています。

美原区では、借地権の価格そのものが大きくなりにくいため、手続きの手間や期間を抑えることが手取りに直結します。地主への売却や、建物ごとの買取が有力です。
売り方ごとの価格を並べて比べることが、損をしないための第一歩です。
| 方法 | 美原区での向き | 理由(データからの見立て) |
|---|---|---|
| 地主に売る | ◎ 有力 | 承諾料がかからず手続きが軽い。土地の価格が抑えめな美原区では手間の少なさが手取りに効く |
| 承諾を得て第三者に売る | △ 条件次第 | 名義書換料の目安は34万円〜39万円(土地70㎡の場合) |
| 底地と同時に売る | ○ 候補 | 所有権としてまとめれば土地70㎡で約560万円。借地のまま売るより差が大きい |
| 等価交換で分ける | △ 条件次第 | 土地70㎡を分けると狭くなりやすく、接道の条件も厳しい |
| 底地を買ってから売る | ○ 候補 | 底地の購入資金は、借地人が買う場合の目安で168万円〜336万円 |
◎○△は土地の価格・敷地の広さ・借地の多さから当社が見立てた一般的な目安です。実際は地主様・借地人様のご意向と契約の内容で決まります。
それぞれの方法の詳しい比較は借地権を売る5つの方法で解説しています。地主が承諾しない場合は地主が承諾してくれないとき、承諾料の目安は名義書換料・承諾料の目安をご覧ください。
堺市美原区の全24町で、借地権の売却・底地の買取のご相談をお受けしています。阿弥の借地権も、南余部の底地も、町名だけお知らせいただければ価格の目安をお伝えします。
町名の出典:日本郵便「郵便番号データ」(堺市美原区の町域)
大阪借地・底地売却専門は、大阪府知事免許の不動産会社「株式会社GEEZ」が運営しています。顔の見えない一括査定サイトではありません。


シュース健人宅地建物取引士
大阪府 第118737号。ご相談には宅地建物取引士が責任をもって対応します。



ご相談・査定は無料です。売るかどうか決まっていない段階でも構いません。
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06-7777-4333受付 10:00〜19:00(水・日定休)
シュース健人宅地建物取引士
宅地建物取引士 大阪府 第118737号/株式会社GEEZ 所属
株式会社GEEZ所属。大阪・関西の相続、空き家、再建築不可、借地、工場・倉庫、長屋・文化住宅といった売却の難しい不動産の相談を担当しています。
堺市美原区について、本ページの数値は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」、総務省「住宅・土地統計調査」、経済産業省「工業統計調査」、国土地理院、OpenStreetMap の公開データを当社が集計したものです。価格は物件ごとの事情で変わります。実際の金額は現地確認のうえでご提示します。